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第2話
守護霊だって! そんなもん信じるわけない。でももしかして。
「その守護霊って、私のおじいちゃんだったり?」
「そうですよ。なんだ、気づいてたんですか」
気づいてたのではない、願望だ。そうだったらいいなと思ってたんだ。
いけない。自分から占い師もどきに絡んでいってるではないか。でも、それでもいい、今は誰かと話したい。
「君には私のおじいちゃん、見えるんだ?」
「見えるっていうか、感じるんですよね」
当たり障りのない会話を続けるのもつまらない。ちょっと試してみるか。
「おじいちゃん、最後はひどい亡くなり方をしたの」
私は泣き真似をしながら話を振ってみる。すると男の子は真剣に答えた。
「確かに交通事故はつらいですね。でも、おじいちゃん、車が炎上する前に心臓発作を起こして亡くなられてるので、苦しみはほとんどなかったですよ」
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