第3話

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第3話

 なぜそれを!? 当てずっぽうにしては細かすぎる。思わず、私の頬を涙がつたった。 「あれ? えーと、なんで泣いてるんですか?」 「泣くわ、そりゃあ! おじいちゃん思い出しちゃうもん」  思わず声をあげた私に、男の子は困惑する。 「人が亡くなるのは当たり前ですよ」  冷たいこと言うんだな。私がじっと見つめていることに気づいた男の子は、コホンとわざとらしい咳をすると、話を続けた。 「霊って、見える見えないの話じゃないんです。単に受け入れるかどうかっていう」  少し冷静さを取り戻した私は、せっかくなのだからと聞いてみる。 「あの〜、守護霊っていつも私を見てるの? 例えばトイレやお風呂、それに……コトの最中とか」
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