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『最後のチャンス。ここにかけたのか?』
「タクシーの中でわかっていたんだろ?」
『質問に質問を返すのは、君のよくない癖だ』
「確かに、そうかもしれないね。でも、君なら予想はついていたんだろう」
『何をしたいかわかっている。ただ
、結果がどうなるかまでは予測できない。想いは時に運命や歴史を変える事があるからだ』
「そういうの言っていいの?」
『別に言ったって構わない。ただ、運命や歴史の流れを変える事は簡単じゃない。その引力に抗う事は、激しい痛みや苦痛を味わう。君がよくても、彼女はそれを望むのだろうか?』
人は時に自分の正しさを間違って押し付けてしまう事がある。
今の俺もきっとそうだ。
それでも、俺はこの先の未来をさくらと共に生きていたい。
それが、俺にとっての幸せだから。
だから、さくらには……。
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