永遠(とわ)のとびら

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 がちゃりと永遠先輩がドアを開けると、足元に何かの気配を感じて、私は足を跳ねさせた。 「きゃあ!」  ドアの向こうに広がるのは、一面が棘のあるツタだ。    ツタの先には薔薇の花が花をつけ、ツタの深い緑色で埋められた部屋の中に、薔薇のピンクの点々がこぼれている。  ツタは、生きているかのように地を這い、天井を這い、私のからだにも絡み付いてくるように蠢いている。 「永遠先輩、なんですか、この部屋…!」  私は声をあげて、驚いた。  永遠先輩の姿がどこにもないのだ。 「あれ…?先輩、先輩ー」  私は先輩を探して、ツタの奥へと足を踏み入れた。  ツタをかきわけながら進むと、体にトゲが当たり、ちくちくと痛む。   「いたたっ」  私はツタを避けながら歩を進める。    しばらく歩くと、白い靄のようなものが見えてくる。  それは、カーテンだった。
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