プロローグ

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プロローグ

 悠久の時を彷徨(さまよ)い、渇き切った(われ)が見つけた、ひと時の歓び。  小さく、か弱き存在が放つ、(まばゆ)く美しい生命(いのち)の輝き。  それを見た瞬間に、愛おしさが泉の如く湧き上がった。  ()いだろう。  そなたがそこに()る限り。  ずっとそばに居てやろう。  共に笑い、共に泣き、歓びを分かち合おう。  必要とあらば『力』も惜しみなく使うが()い。  可愛い可愛い、(われ)の愛し子……。  
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