Killing tournament Ⅱ

個人戦

「灯台ってだけ言われても……」

「4つに分かれるって事は、その街の端と端になる可能性もあるってことかな。近いといいんだけど。優奈ちゃん、とりあえずは灯台で合流しかないね。今のうちに荷物まとめておこう」

タンスやかけてある服を小さく折りたたんで、リュックにも学校に持って行った時のように服やタオル、それとは別に怪我した時のために包帯やガーゼ、小瓶に移し替えた消毒液も入れる。

「出してあるの少なかったからよかったけど、眠らされるって……」

「場所を知られないようにだろうね。話だけじゃ分からないけど、ゼッケンを付けるならもうペアとか関係なくなるって事だけは分かる。島に着いたら個人戦で、起きたら手元あたりに武器がある。それと、なんだっけ？いきなり過ぎて考えがまとまらない」

「先に聞けて良かったかもね。知らなかったらパニックになってたかも。灯台って中に入れないよね？」

「どうなんだろ？俺も遠くから見たことはあるけど近くに行ったことがないから分からない。でも行けってことはそこに何かあるのかも」

「あ、前は食べ物とか中に入れてたの。今あるのってポテトチップスと、前学校行く時に持って行った携帯食に飲むゼリーと……これも分けよう」

詰められるだけ詰めて、明日言われたら自販機が混むかもと自販機に行きお茶と水、スポーツ飲料も買って部屋に戻り、いくつか凍らせておく。