どこかからの手紙 〜これを読んでいる あなたへ〜

3.質問の回答

　Kさんへ
　腹筋のやり過ぎでお腹が割れてきた感じがします。

　──僕は食べても太れません。シックスパックのUさん憧れます。いつかお姫様抱っこしてください（冗談です）

　劇団のみんなは熱すぎて時々疲れる。
　熱いほうが一生懸命みたいな空気、ほんとツライ。

　──人それぞれだから、気にしなくてもいいと思います。その場よりも行動の方が大事。
　僕はそう思います。
　それにUさんが熱かったら、僕もきっとしんどいです。

　もうすぐオーディションがあるけど落ちてばかりで、やる気がでないよ！

　──ここにファンがいます。
　がんばって！

　何気ない、くだらない話のやり取りを続けるうちに、どんどんKさんが身近な人に感じてくる。

　私は自分の気持を綴り、彼の返事を読むことが楽しみになっていた。

　気やすい関係になってきたと思うと、やっぱり気になってくる。

　別にイケメンだからどうとか、ブサイクだからこうとかじゃないんだけど、Kさんは私を見たことがあるのに、私はKさんを知らない。なんか不公平な気がする。
　それを手紙で伝えてみた。