第三倉庫

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「…また派手に吹き飛ばしましたね~…ここまで徹底するとは…」 アンジェリカが呆れている 何を言ってるのやら…こっちが僕の本来の姿で「猫使い」なんて不本意なニックネームです! 特製のグレネードランチャーから放たれた弾頭は一撃で倉庫のカベを粉々にし、二撃目が屋根を突き破って倉庫内に破壊と死を撒き散らしただけ そんな事より…生存者はいますか? 「もう…猫使いが荒いんですから…あ、居ます!あそこの荷物の影!一人だけ!」 それはそれは!是非とも助けないと! 探知魔法で見つけてもらったのは、白い粉の入っていたのであろう木箱の破片の山 僕はそう言いながらも相棒を抜きながら、アンジェリカが示した方向に歩いていく 彼女が眉をひそめるのがわかった どうやら僕が何をしようとしているのか?理解してくれたようだ 「カルロスが…カルロスが…助けてくれ…」 と呻いているところを見ると、彼が心配していた彼等のボスなのだろう 顔のあちこちに煤が付着しよく見えないが、ギャング団のボスよりも商店街で食料品等を売っている方が余程似合う面相をしている カルロスが裏切って現れなかったと言いたいのか、それともカルロスに特段目をかけていたのか、わからない ただ目の光を見る限り、前者のように思える カルロス君なら今頃依頼主とランデブーして、これからは真っ当な暮しに付くと思いますよ?そうそう、アナタ達にこの破壊と死をもたらしたのは別の依頼主からの仕事でしてね? 僕の言葉にボスの顔色が赤くなったり青くなったり、まるで街角の信号機みたいだ アナタ達が欲しかった白い粉も全部焼けるか風に流されるかしていますし、もう思い残す事は無いでしょう?何、カルロス君には直に会えますよ? そこまで言ってガバメントの遊底を引いた ボスの顔色が今度は絶望したのか黒く染まって行く あの世でね? その言葉と共に僕は銃爪を引いた ボスと呼ばれていた男の眉間目掛けて 何の躊躇もなく
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