コタキ ヒカル編

2/3
前へ
/24ページ
次へ
「ヒカル…お前だけが過去を思い出したくないなんて思うなよ」 『リュウセイくんも思い出したくないことあるの』 「あぁ。ここにいる奴らは全員そうだよ!!全員思い出したくないことがある」 『思い出したくないこと…』 「訓練生になる人はだいたい怪物に家族を殺されたとかね」 リュウセイくんは明るく言うけど きっともっと悔しかったり、どす黒い感情になるんだろうな 俺はこの中ではしょうもない理由でここにいる 「だからさそういう人が強いんだよ!!あんまり気張るな」 『シゲムラくんもさ…家族がやられたのかな』 「さぁな戦士になったら教えるって言われた」 『リュウセイくんも知らないの!?』 「きっと…ここにいる奴らよりもさスゴい経験してるんじゃないかな。だから強いんだよ」 『強いっていいな』 「俺は強さだけが全てじゃないと思うよ」 『なんでそう思うの??』 「シゲ見てるとさ苦しそうに感じる。だから強さだけじゃいつか壊れちゃうんじゃないかな」 いつか…壊れる。 「ヒカルはなんで訓練生になるの??」 『俺の使命な気がする。誰にも言ったことないけど』 「なんかそれかっけぇ!!」 『そう?/////リュウセイは??』 「俺は兄ちゃんが怪物にやられた。」 『えっ』 「…だから兄ちゃんは間違ってなかったって証明する!!」 『リュウセイならきっとできるよ』 「まぁこれに気づかせてくれたのはシゲなんだけどな」 みんなには色んな理由があってここにいる 俺は使命…。小さい時母さんに言われた気がするんだよ "この世界を止めて!!ヒカル…あなたならきっとできる" この言葉が俺は忘れられない 母さんが最後に俺に望みをかけて言った言葉 捨てられたってずっと思ってた けど捨てられたわけじゃないのかもしれない これも俺のただの望みだ…
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加