ナカヤマ ジュン編

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ナカヤマ ジュン編

みんな口を揃えて言う "大佐は強い"と… 『下がるな!!進めぇ』 「「おぉー!!」」 戦士は強くなんかない、強がってるだけだ 本当に強い奴なんて戦士にはならない。 なんて残酷な世界なんだろう 強い奴には逃げるという選択肢があって 俺らのような弱い奴は闘う選択肢しかない 『絶対に生きて帰るぞぉ!!』 俺が張り切ったって死ぬやつはいる 1万の戦士で怪物と闘った 帰ってきたのはたったの"100人"だった。 大佐の俺は生きて帰ってきたのに 最後まで闘っていた俺の隊は全員やられた。 「落ち込みすぎんなジュン」 『アキ…俺っ』 「大将をみろ。大将が1番悔しいだろそれに…」 『すまない、次は絶対勝つよな』 「そういうこと」 特別強いわけでもない それなのに俺はなぜ大佐をやっているのだろうか 大将に気にいられてるからか?? 「ナカヤマ!!」 『大将!!どうしましたか??』 「お願いしたいことがある」 『な、なんでしょう』 「仲間を亡くし傷ついてる所すまないんだがある子供を育ててほしい」 『お名前は』 「シゲムラ ダイキ まだ5歳だがそろそろ母親とも別れる時期だろう」 『!!』 シゲムラって… 『なんで俺が』 「ナカヤマだからだよ!!指導向いてるだろ、ダイキの母さんから頼まれたんだよ!!立派な戦士にしてやれ」 『大将はダメなんですか??』 「俺は今日をもって大将を辞める」 『なんでですか(汗)』 「次の世代に任せる時だよ」 『教官とかになるんですか??』 「もう国に捧げるものは何も無い」 『…大将は誰がやるんですか』 「ミシェル マザリア」 み、ミシェル!? 『ちょっと待ってください!!』 「なんだ??自分じゃないからってな笑」 『違います!!彼女は今深い傷を!!』 「だからだよ。彼女がやらないと言うなら大将は空席にするつもりだ」 『そしたら戦士はまとまりません!!』 「自由にやらせてみてもいいんじゃない」 ミシェルは闘いで心が傷つき 大将の話は断り訓練生の教官になった 俺の知ってる軍はなくなってしまった
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