キリシマ アキ編

1/3
前へ
/24ページ
次へ

キリシマ アキ編

怪物それは俺にとってただの的 「アキ〜!!」 『ジュンどうした』 「出動だって!!」 あの頃までは… 俺とジュンが戦士になったばかりの頃だった 「出動だって!!」 『初の出動だー!!』 まだ俺は…俺たちは知らなかった怪物の恐怖を 「またここに戻って来るぞ!!」 『もちろんだ!!』 俺は1番強いと言われてる隊に入っていたはず 『せんぱーーーい!!』 「逃げろキリシマァ」 先輩が怪物にやられる音だけが周りから聞こえてきた 訓練生の時沢山練習したはずなのに 俺はなんにもできなかった なんで俺だけ逃げ回ってるんだよ。 ジュンは?? もしかして… 俺の足は止まった 『今まではなんだったんだよ。俺は何を学んだんだよあそこで。』 怪物が目の前に現れた でも俺の体は全く動かない 『殺すなら、早く殺してくれよ』 怪物が俺を捕まえようとした瞬間だった バンッ バンッ 銃の音が聞こえたと思ったら人が飛んできて 剣で怪物を斬り裂いていた 「シゲムラさん!!」 「ナカヤマ完璧だ」 「良かった…アキ大丈夫??」 『なんでだよ。』 「え?」 『なんでだよ!!俺の事なんてほっといてくれよ』 「お前名前は」 『キリシマ…アキ…』 「俺はナカヤマの班の大佐 シゲムラ ダイチ」 この人との出会いが俺を変えた。 この闘いが終わり 街に戻って来た。街の人は喜んでくれた 1人でも帰ってきてくれて嬉しいと 全滅しなくて良かったと… この闘いで 当時の大将、俺の隊全員、俺と同期奴2人 が死んだ 『ジュン…』 「謝んなよ。これは仕方ないことだから」 『ごめん。』 「だから謝んなって!!アキのせいじゃない」 『俺があの時逃げたから…。大佐が』 「アキ。大佐が部下を庇うことは当たり前なんだよ」 俺の目からは涙が溢れていた 「大佐がお前を逃がした意味分かるか??強いからだよ」 『強くない。』 「これからの軍を託したってことだよ」 『大佐は…最後悔しそうな顔をした。』 「誰だってそうだ、いちいち傷ついてる暇はないんだよ」 ジュンの言葉に俺は怒りがでてきた 『なんだよそれ!!大佐の死が無駄だったみたいに言うなよ!!』 「そ、そいうつもりじゃ…」 『そう言ってんだろ。みんな思ってるよなんで俺が戻って来て大佐が戻って来てないんだって』 その時シゲムラさんが入ってきた 「それは違うな」 『!!』 「これ、」 『大佐の遺書…』 「あいつはマメだから書いてた」 俺は遺書を握りしめた
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加