キリシマ アキ編

3/3
前へ
/24ページ
次へ
あの時の俺じゃない 「キリシマさーん!!」 『シゲムラ久しぶりだな』 「訓練所に来てどうしたんですか??」 俺を再び戦士に戻してくれたシゲムラさんの息子が今戦士になるために頑張っている 『俺がしごいてやろうと思ってな!!』 「まじっすか!!今格闘訓練なんです!!」 「シゲムラ〜!!訓練に戻れ」 「やばミシェル教官だ」 「なんだキリシマ来てたのか」 『おう!!今日休みだったからな』 「最近同期と会うな…嫌がらせ?」 『ジュンにでも会った??』 「そうよ、戦士やめた方が同期の顔みてる気がするわ」 『よし俺も格闘訓練やろ』 「ボコボコにしてやってよ」 『まかせろ』 ミシェルのこの自信 この代は強くなるとわかった 「キリシマさーんまずは俺と闘ってよ〜」 『ボコボコになる準備は』 「万端です!!」 シゲムラの構え方、動き方なんて わかりきってるジュンと練習してるの見てきたし 俺はシゲムラを背負い投げした 「くっそ〜」 『大佐を舐めるなよ』 「あの!!キリシマさん」 『ダイキどうした??』 「どうやったらそんなに強くなれますか??」 『あとは練習あるのみ!!怪物を前にした時に立ち向かう勇気も必要だからな』 「はい!!」 『まぁダイキは心配ないか』 俺とは違って5歳の時既に怪物を倒している もう恐れるものなんて無さそうだな 『ミシェル!!』 「なに??」 『戦士に戻ってこないか』 「戻らないよ私は」 『あの頃から…ダイチさんが前線を離れてから大将の席は空白のまま』 「私を誘うより、他の人を大将にすべきじゃない?」 『みんなダイチさんの言葉に従ってるんだよ』 「あの人の呪いって訳ね」 『だから…今日はミシェルが戻って来てくれないか交渉に来た』 「私はもうあの場には行きたくない。」 『…怖いよな。』 「私は強くない。もう何年も前線に立ってない!!それなのに大将なんて無理よ」 『お前は戦士の中で1番強いよ、怪物を追い込んだんだからさ』 「でも…怪物に負けたのも事実」 『そうだよな。また来るわ』 「来なくていいわ笑」 『ダイキのことよろしくな』 「うん」 あの日からミシェルは成長してない。 俺のせいで大佐が死んだあの戦いでミシェルも いや、ミシェルの方が苦しんでるんだろう この暗闇を照らしてくれるのはきっと 99期なんだよな 『ダイキ頑張れ、強くなれ』
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加