シゲムラ ダイキ編

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俺は森を目指し走っていた 森に向かえってどういうことだよ どっからどう見てもミカはもう助からねぇだろ ていうか母さんとミカが人類の敵である怪物とかどういうことだよ… 怪物は人間なのか?? ありえるわけないだろ… 人間だったら俺らと闘う理由がないじゃないか 『もう訳わかんねぇよ』 「兄ちゃん…」 『!!ミカ』 「兄ちゃん助けて…」 『おい!!ミカは怪物なのかよ!!なぁ兄ちゃんの敵なのか??』 「に〜ちゃ〜ん〜」 声が気持ち悪くなっている 走れ俺…早く森へ ミカが重くなって俺は倒れてしまった 『いたっ』 振り向くとそこには怪物がいた そしてミカの姿がなくなっていた 『ミカ…』 「あぁぁぁぁぁー」 『か、か、怪物だ…』 初めて怪物を見た 始めてみる怪物は自分の妹だった 『嘘だろ…ミカ…兄ちゃんだぞ俺…』 「あ"〜〜!!」 ミカは俺を襲おうとした 『ミカ…』 バンッ バンッ 発砲の音が聞こえた 「あ"あ"…」 ミカは倒れてしまった 『ミカ!!大丈夫か…今兄ちゃんが助けてやるからな!!』 「お前そこで何してる??」 『見たらわかるだろ!!助けてんだよ』 「君が助けようとしてるのは怪物だぞ」 『誰だよお前…』 「俺はキリシマ アキだ!!トドメを刺すからどいてくれないか」 『嫌だ!!やめろこの怪物は何もしてない!!』 「は??君を殺そうとしてたじゃないか!!」 『確かに殺そうとしていたかもしれない…だけど確かに止まったんだ!!』 「そんな事は聞いてない。離れろ」 『嫌だ!!妹なんだよ!!』 「何を言ってるんだ」 『ホントなんです』 「すまないな。じゃあ君の妹は俺が倒す」 『待ってください!!』 「待てない!!今この時誰かが怪物にやられてるかもしれない。それなのにお前の私情のためだけに人を見捨てろと??」 『そこまでは…』 「じゃあ今ここで妹を殺す」 『でも…』 「お前が妹を助けられないのはお前に力がないからだ」 『力。』 「力がなかったら助けたいものも助けられない」 『じゃあ俺はどうすれば』 「強くなるには何かを犠牲にしなくてはならない。お前にはそれが妹だったってだけだ」 『妹はもう助からないんですか』 「お前がここで俺を倒したら助かる」 『だったら…』 俺はキリシマって人に覆いかぶさった 『俺の妹は俺が助けてやる!!邪魔すんな!!』 俺が抵抗したってキリシマさんには何もしなかった 『強くなりたい!!』 「じゃあお前がその手で妹を殺せ」 『は??』 「さっき言ったろ強くなるには何かを犠牲にしなくてはならないって」 『無理に決まってんだろ』 「お前は戦場でもそういうのか??家族だから人間を殺す怪物がいても見て見ぬふりをするのか??仲間が助けを求めていても見殺しにするのか??」 プチッ 俺の中でなにかが切れる音がした 『この剣借りてもいいですか』 「あぁ心臓を狙えそこが奴の弱点だ」 俺がミカをやらないと… ミカを…やらないと… 『あ"〜〜〜〜〜〜!!!』 グサッ 気がついたら自分よりでかかったミカの心臓を切り裂いていた 『ミカ…兄ちゃんは前に進むよ。すまない』 「よくやったなシゲムラ」 『キリシマさん。』 「シゲムラお前は強くなる」 この後のことはあまり覚えていない 気がついたら俺は自分のベッドで寝ていた。
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