キタムラ ヒロタカ編

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99期訓練生が集まった日俺はミシェルに会いに来た 『久しぶりだなミシェル』 「なんだヒロタカか久しぶり」 『どう元気??』 「今年は豊作かもしれないよ」 『えっ今のでわかったの…』 「顔を見れば何となくわかるわよ」 『教官怖ぇ』 「前線の方はどう??」 『あの日…男の子が怪物を倒してから怪物の出現率は高くなってたけど10年もたったからな落ち着いてるよ』 「そっかそれは良かった」 『ミシェル…俺言いたいことがあって』 「改まってどうした??」 『俺…ミシェルの事が…』 「ミシェル教官!!少しいいですか??」 「キタムラごめんまた今度」 『お、おう!!忙しいのにすまんな…』 危なっ…俺今好きって言おうとしてたよな!!!! 戦場に私情を入れるんじゃねぇ((殴 今年の訓練生…99期には怪物を倒した猛者がいる それを探しに来たんだろ俺 いつ目的がミシェルに変わったんだよ 「あの…キタムラ大佐ですか??」 『そ、そうですけど』 「俺は訓練生のシゲムラ ダイキです!!」 『!!』 すぐわかったこの子は大将の息子だ 「あの…ミシェル教官ってなんで教官してるんですか??」 『え?』 「若いし、見てる限りだとキリシマさんやナカヤマさんより強そうだし。」 『色々あるんだよ。でもよく見ただけでキリシマより強いってわかったな』 「はい。すぐわかりました!!オーラでわかります」 オーラ… なんだこの子大将よりヤバそうじゃないか 『もしかして怪物を倒した猛者って』 「多分俺ッスね」 流石かよハイブリットかよ… 『お父さんによろしく言っといてくれ…』 「俺お父さんいませんけど」 『は?』 「物心ついた頃からずっと母さんと妹の3人でした」 そりゃ戦士だし帰れない日はあるよな 「というか、俺の父さん知ってるんですか!!どんな人ですか!!かっこいいですか!!」 『えっ…お前の父さんわな…』 「シゲムラ!!早く寮に戻りなさい!!」 「げっミシェル教官…じゃあ失礼します!!」 『お、おう!!』 シゲムラ ダイキと名乗った男の子は寮に戻った 「キタムラさ…空気ってのを読めないわけ??」 『え?』 「あの子は確かにシゲムラ大将の息子だけどそれは言っちゃダメなの」 『なんで??』 「シゲムラは大将のようになってはいけない」 『…っ』 「もうあの子とは関わるな。そして期待を寄せるな」 『…。』 「あの子は大将じゃないんだ。」 ミシェルの言葉がなんだか重く感じた もし自分が大将の子供だと知ったらどうなる?? そんなこと考えたくもなかった "次世代エース"と呼ばれるのだろうか それとも"悪魔の子"と呼ばれるのだろうか どっちにしろ俺には荷が重い。 シゲムラ大将は賛否両論が多かった エースと呼ばれたり悪魔と呼ばれたり それでも顔色ひとつ変えなかった だがあの子はどうだろうかまだ15歳の男の子 『でも、あの子は戦士になるべきだと思う』 「それは私が決めること」 『ミシェルは嫌いなの??』 「早く帰って」 俺はこのまま帰ることしか出来なかった 将来シゲムラ大将の息子が戦士になったら この世界が変わるそんな気がした!!
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