訓練生編

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サヴィル ハートside キリシマ大佐…。 「初めまして、君がサヴィル ハートであってる??」 『はい』 「俺が君に聞きたいことはわかるだろ」 『いいえ』 「頼む。教えてくれシゲムラのことを全部」 『彼に聞けばいいんじゃないですか??』 キリシマ大佐は初めましてではない ダイキが怪物を倒した時に私が一方的に見たからだ 「シゲムラには聞けない。」 『ダイキの今後を考えると何も言えません』 「サヴィル ハート!!助けたくないのかシゲムラを」 助けたいに決まってる。 「シゲムラの呪いを取りたいとは思わないのか」 思ってる。 「あいつに何があったのか教えてくれ!!」 『ダイキは、王家の人間です』 「は?」 あれは12年前の出来事だった ーー12年前ーー 私は王家のメイドの娘だった だから王家の家に住んでいた そして時期の王女と呼ばれてる人の息子も私と同い歳だった 「はじめまちて俺ダイキ」 『…』 引っ込み思案な私にいつも話しかけてくれていた 「ハートは強い??」 『つよくない』 「俺は強くなりたい」 『なんで』 「父さんみたいになるんだ」 お母さんから聞いた話だと ダイキのお父さんは戦士だという 『じゃあ戦士になるの??』 「わからない。母さんはダメだって言うんだ」 そうやって毎晩毎晩夢を語っていた でもある日ダイキとダイキのお母さんとミカちゃんは王家を去った でも王家は全然探そうとしなかった これが齢3歳で知った王家の闇だった そしてお母さんに闇を全て教えてもらった 次の日お母さんは失踪した。 私は王家に必要ない人間だったから追い出された お母さんをずっと探したが見つからない 秘密を私に話したから殺されたとわかったのはいつだろうか。 そして5歳になり やっとダイキを見つけた でもそこにいたダイキは私の知らない人だった 怪物…ミカちゃんを倒していたのだ 『うそっ…っ…』 声が出なかった。 私は孤児院に住んでいた そして15歳になり 推薦で私は戦士になることになった 『そこにダイキがいたってことです』 「そのシゲムラには記憶がなかったんだよな」 『はい。多分自分が王家の人間だということも知らないと思います』 「シゲムラがこの国の王子…」 『だから今の国王はダミーです』 「ダミー!?」 『王家のTOPであったダイキのお母さんがいなくなったので』 「で、やっぱりシゲムラの父さんはダイチさんってことか」 この話をしたのはキリシマ大佐が初めてだ 「聞いちゃいけないかもだけど王家の闇って何?」 これを話してしまっていいんだろうか 本当にダイキを助けることになるんだろうか そんな確証は持てない。 『ダイキを助けるって信じるって約束できますか??』 「え?」 『ダイキは戦士に…お父さんに憧れてる!!今はどうかわかりませんが。だから…』 「わかってる。誰にも言わないしシゲムラは立派な戦士にする」 キリシマ大佐ならきっとダイキを信じてくれるはず
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