訓練生編

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キリシマside 「何から言ったらいいのか」 『怪物に関して何かあれば…』 「怪物が人間ということは知ってますか??」 怪物が人間っていうのは噂で聞いたことがある 本当かどうかは分からない 『噂は聞いたことある』 「それ、噂じゃないです。怪物は人間なんです」 じゃあ今まで俺は人間を殺してたのか… 『でも、怪物には自我がないんじゃないか?』 「実際にさ自我がある怪物もいます。そして怪物を製造してるのは王家です。」 製造…!? 「自我がない怪物は死刑にあたる罪人達です」 『罪人…』 「そして自我がある怪物は王家の人間です。」 『…王家の人間』 自我がある怪物。 以前ミシェルが出した報告書に似たようなものが記されてた気がする。 それにしても王家の人間ってどういうことだよ 「王家の人間のほとんどが自在に怪物になったり人間になったりすることができるようです」 『サヴィル ハート…それってシゲムラもなのか??』 「わかりません。でもダイキがミカちゃんを殺したということは怪物ではないんじゃないかなと思います」 『そうだな。王家のほとんど…そこにシゲムラは入ってない。』 自分に言い聞かせるように俺は言った 「もう1つだけいいですか」 『あぁ』 「怪物には指導者がいると聞いたことがあります」 『指導者??』 なんだそれ。教官とはまた違うのか?? 「指導者が全ての怪物の行動を操っていると」 『それは自我がある怪物にも適応するのか??』 「すみません。そこまではわかりません」 『そうだよな。ありがとう情報が増えたよ』 「あの…私の記憶なので定かかわかりませんが」 『どうした??』 「ダイキ以外にも私と同い歳の王家の男の子がいたと思うんです」 『誰だその子は』 「知ってると思うんです。でも誰かわからなくて」 『誰か分かったら教えてくれ』 「わかりました」 サヴィル ハートが言ってることが本当なら かなり有力な情報が手に入った 王家…調べる価値がありそうだな ダイチさんは全てを知っていたのか 知ってたらなぜそれを言わなかった そんなこと考えても無駄だろ。 「ラインとの話は終わったの?」 『ミシェルか…あぁ終わったよ』 「どうだった」 『怪物の核心に触れてしまった気がする』 「キリシマが弱音なんて珍しい」 『ミシェルならどうする』 「何が?」 『家族が怪物だったら』 「それでも倒すよ。絶対お姉ちゃんは私が倒す」 『ミシェル家って王家の血筋あるの??』 「お姉ちゃんがあったと思う」 『義理だっけ』 「どこまでも無神経ね」 『あっすまん』 「別にいいけどそれがどうかした」 『ううんなんでもない頼むぞ』 「シゲムラをでしょ」 『シゲムラもだけどサヴィル ハートもな』 「えっうん」 彼らが戦士になった時 この真実を知ってたらどうなるだろうか 俺には想像もできなかった
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