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ミシェルside
『はぁはぁはぁ』
「マザリアはこんなものか」
『まだまだ!!』
「こんなくだらない闘い辞めだ。」
『くだらない…本当にそう思ってるの?』
「えぇあなた達がダイキ様を私たちに渡してくれれば闘いは終わる」
『渡せるわけないでしょ!!シゲムラは私たちの大切な仲間だし、最高の戦力なの』
「それはこっちも一緒。」
ローゼ達はなんでそこまでシゲムラにこだわるの。
もしかして前サヴィルとキリシマが話していたことと関係あるのかな
「あらら残念だねマザリア」
『何が?』
「生徒の1人が私たちに負けたみたい」
『!!』
「サヴィル家の娘か」
『サヴィルは無事なの!?』
「カセドラルと戦ったみたいね。まぁ死んでるでしょ」
『うそっ…』
「カセドラルは強い」
『お姉ちゃん…』
「何よ」
幼い時お姉ちゃんは私に色んなものを教えてくれた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『お姉ちゃん!!このお花はなぁに?』
「この花は彼岸花っていうの触っちゃダメよ」
『なんで?』
「毒があるからよ。」
『こんなに綺麗なお花なのに可哀想』
「マザリア、お花にはね花言葉っていうのがあるの」
『花言葉?なにそれ』
「お花の意味みたいなものよ」
『なにそれ!!彼岸花はなんて言う花言葉なの?』
その時お姉ちゃんは少し黙ってから
「情熱」と答えた
『情熱!!赤色だからかな!!』
それからというもの少しずつお姉ちゃんは私を避けるようになった
『お姉ちゃん!!また森に遊びに行こう?』
「1人で行ってきなさい」
『お姉ちゃんと行きたいよ』
「私は行かない」
『なんでよぉ!綺麗なお花見つけに行こうよ』
「行かないって言ってるでしょ!!!!」
お姉ちゃんが私に初めて怒鳴った時違和感を感じた
私の知ってるお姉ちゃんはここにはいないと。
そして次の日お姉ちゃんは失踪した
.
『覚えている?』
「何を?」
『彼岸花…』
「覚えてないわ」
『お姉ちゃんは情熱って教えてくれたじゃない。花言葉』
「覚えてないと言ってるでしょ」
『私あれからね花言葉とか花とか好きになったの』
「…」
『彼岸花の花言葉のもう1つにさ"あきらめ"っていうのがあったの』
「だから何?」
『お姉ちゃんは何をあきらめちゃったの?』
「だから覚えてないって」
『私は知ってるお姉ちゃんはすっごい人だって!!だからお願い私たちのところに来て!!』
「黙らないとあんたも殺すわよ!」
『まだやり直せる!!私たちはまだやり直せる』
「うるさーーい」
お姉ちゃんはさっきの力よりも強い力で私を襲いかかってきた
カキーーーン
剣と剣が弾く
強すぎて受けきれない、、、
『お姉ちゃん!!目を覚まして!!』
「黙れ!!」
『お姉ちゃん!!』
カキーーーン
『私の家族はお姉ちゃんしかいなかった。お姉ちゃんがいなくなってから私はずっと1人だった。1人だと思ってた。』
それでも私を受け入れてくれる同期がいて
こんな私に着いてきてくれる教え子達がいて
私は意外と満足した日々を過ごしてた
お姉ちゃんなんて忘れられるくらい幸せだったんだ。
『いなくなるんだったら、、、私の前に現れないでよ!!!!』
カキーーーン
『やっと忘れられたと思ったのに!!なんで今なの!!!!』
「私はあなたを、、、マザリアを殺す」
『私だってあんたを。殺す』
カキーーーン
ずっと心の中で探していたお姉ちゃんはもうどこにもいない。
小さい頃憧れてたお姉ちゃんはもうどこにもいない
『死ねーーーーーーーーー!!』
私は今まで色んな人に教えて貰ってきた剣術を使った。
もっと早くもっと早く誰よりも早く。
〜幼い記憶〜
『お姉ちゃん私とっても幸せです』
「そう。私もマザリアといれて幸せです」
『お母さんもお父さんもきっと幸せだったよね』
「…えぇきっと幸せだったことでしょう」
私は大人になってわかった。
お母さんもお父さんも殺したのはお姉ちゃんだった。
いつから王家の配下になってしまったの??
『う"ぁぁぁぁぁぁぁ』
もっと早く。お姉ちゃんを、、、止めなきゃ
お姉ちゃんありがとう
私をここまで育ててくれて
私を愛してくれてありがとう
お姉ちゃんを最後まで守れなくてごんね。
大好き"だったよ"
『だから、さようなら』
グサッ!!!!!!
私はボロボロになりながらも
お姉ちゃんのお腹に剣を刺した
『はぁはぁはぁ』
お姉ちゃんの胸ポケットには紫のヒヤシンスの花があった。
花言葉は「許してください」
ミシェル ローゼ VS ミシェル マザリア
勝者ミシェル マザリア
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