第1章 孤独編

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第1章 孤独編

シゲムラside あの戦いは俺たち訓練生と戦士の中で終わらせることとなった。 だから、国や街は何もなかったかのようにいつも通りの日常を過ごしている 戦いに参加したものは街にて療養している 俺は療養を終え、用意された家で過ごしている 『本当にこんなに綺麗なところいいんですか?』 役場の人「はい!!」 訓練生たちは森でほぼ監禁状態で訓練してきたから久々の街に俺は少し興奮してた まだ子供だな それから1年が経ち19歳となったある日 俺は久々にミシェル教官から招集を受け戦士の本部に行くことになった 久々の招集だから訓練が再開されるのだと興奮している 戦士「ミシェル大将シゲムラが到着しました」 ミシェル「通して」 そうして俺はミシェル教官のいる部屋に入った すると目の前には懐かしい仲間達がいた 『カミジ…リュウセイ…コタキ…ナカヤマ大佐…キリシマ大佐…キタムラ大佐…ミシェル教官…ご無事でしたか』 ミシェル「シゲムラも無事でよかった」 『はい!!俺は元気でした。ずっと皆さんを探していたんです』 カミジ「…シゲムラ俺らに何か言うことないのかよ」 『え?』 カミジ「本当に言ってんのか」 『なんの事だよ。』 カミジ「見てわかるだろ。サヴィルがここにいないんだよ」 この時やっと俺はここにサヴィルが居ないことに気がついた 『…サヴィルは遅刻ですか?』 カミジ「シゲムラ…」 『サヴィルは意外とおっちょこちょいですからね笑』 コタキ「シゲムラ…」 『サヴィルのやつもしや寝坊とかですか?』 キリシマ「ダイキ…」 『それとも俺に会うって聞いて緊張して隠れてるのかな?笑』 ナカヤマ「ダイキ…」 『本当にサヴィルは俺のこと好きなんだな笑』 ハマダ「シゲムラくん」 『早く出てこいよー!!』 リュウセイは俺の胸ぐらを掴んだ リュウセイ「目を覚ませよ!!!!シゲムラァ」 いつもシゲと優しく呼ぶリュウセイが声を荒げて俺に殺気を飛ばしている リュウセイ「お前にわかるか?俺のこの気持ちが…」 『どうしたんだよリュウセイ…』 リュウセイは俺の頬を殴った 軽く俺は吹き飛んだ 俺が最後にあったリュウセイの力の何十倍も強くなってる。 俺は息を飲んだ リュウセイ「お前が悠長に綺麗な家で1年過ごしてる間にここにいる全員は訓練をしてたんだよ!!」 『はぁ?』 俺の頭では理解できなかった 1年間みんなも療養中だと聞かされていた まさか俺抜きで訓練が再開してただなんて1ミリも思わなかった 普通に考えればわかったことだ 戦士が人手不足の今、1年も療養できるのは虫が良すぎる話だ リュウセイ「なぜだかわかるか?シゲムラを助けるためだよ!!1年前の戦いで知性のある怪物は全員お前を攫いに来てた」 『待てよ!!話が見えてこないぜ?』 全然頭が回らない。 目の前のリュウセイはほぼ知らない人で 1年前の戦いは俺が狙われてた? カミジ「なぁシゲムラ。ミカって知ってるか?」 『ミカ…ミカ…なんで!!』 カミジ「落ち着いて聞けよ。ミカは怪物たちの仲間だ」 『いや、そんな訳ないだろ。俺が16年前くらいに殺したはずだろ。』 カミジ「死んでない。生きてるよお前の妹は」 『嘘だろ。』 ミカが生きてる。 しかも敵にいるんだ。 リュウセイ「嬉しいか?妹が…怪物が生きてて」 カミジ「サクライもそこまでにしろ。」 リュウセイ「くっ」 『ところで、サヴィルは?』 カミヤマ「1年前の戦いからずっと昏睡状態だ。目覚めるのは難しいって」 『そうか。』 あの後リュウセイはもう一度俺を殴り出ていった。 カミジとコタキはリュウセイの後を追いかけた ナヤカマ「すまなかったな。1年間もほっといてしまって」 『いえ。逆に感謝してるほどですよ。』 キリシマ「サヴィルのことは本当に残念だ。」 『サヴィルは誰にやられたんですか?』 キリシマ「確か。カセドラルという男だった」 『そうですか。』 ミシェル「シゲムラはこれからどうするつもりだ。」 『ミシェル教官…俺はどうすればいいんでしょう。』 情報が多すぎて自分がどうしたいのかどうすればいいのかそんな選択はできなかった 全部自分のいいように解釈してしまいそうで この現実から目を背けたくなった ミシェル「私から言えることは何も無い。」 まだ俺を見放すのか… ミシェル「あなたは自分で答えまでたどり着けるはず。少しサヴィルの顔みてきたら」 俺はミシェル教官たちがいる部屋を後にした
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