第1章 孤独編

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1人ぼっちは嫌だった。 あの日を思い出してしまう 母さんが俺だけを置いてミカといなくなってしまった日を… 幼いながらに母さんが帰ってこないことをちゃんとわかっていた でも、この家は母さんとミカが帰ってくるところだから… ナカマ大佐と初めて会った時母さんに捨てられたのだと改めて痛感した。 俺は孤独だったんだ、それを認めたくなくて 認めてしまったら本当に1人になってしまう気がしてだから、俺はナカマ大佐に着いてくことを決めた 初めの頃はずっと夜は眠れなかった ミカを殺した罪悪感、捨てられた孤独感 全てが俺に襲いかかってきて子供の頃の俺はそれがナカマ大佐にバレないように笑顔を振りまいていた 今も俺は孤独だ… 苦しい、痛い、苦しい 戦士「着きました。ここがサヴィルがいる部屋です」 『…』 戦士「えっと…大丈夫ですか?顔色が悪いですけど」 『あっ…大丈夫です。ありがとうございます』 ドアノブを握る 開けようとした時に中から声が聞こえた リュウセイ「サヴィル…俺は間違えたのかな。シゲを突き放して。1人にして良かったのかな。あいつをずっと隣で見てたから…わかる気がするだよ。本当はずっとシゲは1人で闘ってたんじゃないかって…」 ドアノブを握る手が緩んだ リュウセイの言葉を聞いたらもう2度と戻れない気がした カミジ「サクライ…お前はシゲムラを救ったって俺は思うぜ。」 コタキ「それは俺も思うよ。間違ってなんかいない。こんなことで挫けるシゲムラじゃないだろ?」 俺を買い被りすぎなんだよ 俺は簡単に挫けるような人間で… もはや俺も人間じゃないのかもしれないミカは怪物だった。 俺だって怪物の可能性は捨てきれない 『気持ち悪い…』 戦士「本当に大丈夫ですか?サヴィルに会うのは少し休んでからにしましょう」 俺はミシェル教官の部下の人に運んでもらいながら空いてる部屋で横にさせてもらった ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ サヴィル「あれ?起きたの?」 『サヴィル…』 サヴィル「どうしたの?急に苗字呼びなんていつもはハートって呼んでる癖に」 幻か?さっきまで俺は戦士の本部にいたはずなのに…ここは… サヴィル「寝ぼけてどうしたの?奥様も待ってるから早く着替えてご飯食べに行くよ」 奥様?何を言ってるんだ… 何もしないでぼーっとしてる俺にサヴィルはやれやれと言いながら着替えを手伝ってくれた そのまま手を引っ張られるまま城のようなデカい建物の中を歩く サヴィル「奥様、ミカお嬢様、旦那様、お待たせしました」 目の前のドアが開くとそこには14年振りに見る母さんとミカがいた 『なんで…母さんとミカが…(泣)』 母「あら、ダイキ泣いてどうしたの?」 ミカ「お兄ちゃん大丈夫?どこか痛いの?」 夢なのか…そういえばサヴィルが旦那様って呼んでた人は俺の父さん!? 父さんの顔は霧がかかったようにぼやけて見えなかった 『サヴィル…これは夢なのか?お前が元気に歩いてて、母さんが俺の目の前にいて、ミカがこんなに大きくなって…』 ミカ「私もう17だからね?」 サヴィル『何を仰いますか。これは現実ですダイキ様』 メイド姿のサヴィルにだんだん俺は違和感を感じなくなってきた この世界に身体が馴染んでいく 初めから俺はこの城で生きていて 怪物とか戦士とかそんな物元々なかった 俺はやっと…夢から覚めたんだ 幸せだ。 ??「キ…イキ…ダイキ!!」 『今俺の名前を呼んだ人がいなかったか?』 サヴィル「何も聞こえませんでした」 母「疲れてるのね。休むことも大切よ」 『はい母さん。でも俺早く父さんみたいな立派な戦士に…なり…たい。』 ??「ダイキ!!!戻ってこい!!!!」 母「ここまでのようね。ダイキ、あなたはやっぱり戦士になりたいのね」 ミカ「お兄ちゃんと闘うのは嫌だけど。仕方ないもんね。また会おう!!」 全部忘れるところだった。 俺は戦士になるためにみんなで頑張ってて… それで…俺は強くならなきゃ 『母さん…ミカ…俺が絶対救けるから!!それまで待ってて!!』 サヴィル「ダイキ…あなたは強いでもみんなに頼っていい。」 『サヴィルは帰らないのか?』 サヴィル「私は帰れない。ごめんでも1つだけ、貴方が生きててくれて良かった。私はそれだけで十分」 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ みんな「ダイキ!!」 『はっっっっ!!!』 目が覚めると周りにはみんながいた カミジ「シゲムラ!!大丈夫か?」 リュウセイ「心配させないでくれよ…お前までいなくなったら意味ないだろ」 ヒカル「無事でよかった。」 さっきの夢はなんだっだろう まるで俺が城で暮らしてたような 現実味が強い夢だった ミシェル「答えは見つかった?」 『はい!でも先にサヴィルに挨拶してきます』 きっと今の夢はサヴィルが俺に見せてくれたものだ
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