カミジ トモヒロ編

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カミジ トモヒロ編

俺は怪物が大嫌いだ!! 俺の家族は全員怪物に殺された… あの日…急に見知らぬ女の子が家を尋ねてきた 「すみません」 『母さん!!なんかちっちゃいのが来た〜』 その子はミカと名乗った お母さんが居ないとか兄ちゃんを助けてほしいとか訳分からないことをずっと言っていた 母さんはお人好しというか…優しすぎるから その子を一晩泊めてやろうと言った そしてその夜その子は怪物になって 俺の家族を全員殺した 『返せよ…。俺の家族を…』 この時初めて憎悪を感じた あの怪物を殺さなきゃそう思った時戦士たちが駆けつけ怪物を倒そうとするもののその怪物は逃げた 家族がいなくなった俺は孤児院に入れられた 怪物は人間なのかという疑問が俺の中であった それにあの時俺は恐怖で動けなかった それなのに…99期で同期のシゲムラは怪物を倒した。 この差はなんだ?? あの時俺は動けなかったのに…あいつは動けたって言うのか?? なんで俺は家族を助けることができなかった。 「カミジくんだよね〜!!さっき喧嘩してた」 『そうだけど。てめぇは誰だ』 「俺はコタキ!!コタキ ヒカル」 『可哀想な名前だな』 「可哀想なのはカミジくんの方だよ!!」 『カミジでいい』 「わかった」 コタキ…どっかで聞いたことある苗字だな 『コタキはなんで戦士になりたいの??』 「…ただ戦いたいから!!」 『は??』 「戦うのに理由とかいる??」 『普通は家族がやられたからとかさ』 「怪物は戦うことに意味なんてないんじゃない??だから俺だって戦うことに意味なんて見出してないよ」 不思議なやつだな…。 「シゲムラくんの事嫌いなの??」 『怪物に情けをかけるなんてクソ野郎だ』 「本当に怪物に対してかな」 『どういうことだよ』 「深い意味はないと思うよ」 『は?』 「怪物を倒す行為だって"殺す"ってこと怪物は生き物だから」 『お前もシゲムラの味方か』 「味方じゃない仲間だろ!!」 『俺はあんなやつ仲間だとは思えない』 俺が間違ってるのか?? シゲムラが合ってるって言うのかよ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 夜、俺は眠れなくて外に出た 「げっカミジじゃん」 『シゲムラかよ。』 「俺戻るわ」 『待て』 「なんだよ喧嘩の続きならごめんだ」 『ちげぇよ。ただ…ちょっと話したくて』 みんなシゲムラが正しいみたいに言う こいつに思いを伝えたら何かわかるのか??
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