カミジ トモヒロ編

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「なんだよ」 『シゲムラ…。教えてほしい』 「何をだよ」 『俺は間違ってたのか??お前は怪物を倒したって言っただろ。でも俺は家族がやられてるのを見てるだけで何もできなかった。』 「それは今後のカミジによるんじゃない」 『どういうことだよ』 「家族は…もう戻ってこない。それでも怪物を倒す、それだけを考えるんだ」 シゲムラの話を聞いててわかった シゲムラは"強い"俺とは次元が違う 『シゲムラは強いのか?』 「それは明日わかる。」 シゲムラは小屋に戻ろうとした 『待って!!最後に1つ。何がそこまでお前に背中を押すんだ??』 「秘密だ」 俺はシゲムラに勝てるのか… 明日は格闘訓練だ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 『コタキは格闘訓練得意か??』 「普通かな、カミジくんは?」 『俺も普通かな』 「見てる限り…格闘得意そうなのはシゲムラくんとリュウセイくんだね」 『あともう1人 サヴィル ハートだよ』 サヴィル ハート 99期兵士の中で1番可愛い女子だ 『俺ちょっとシゲムラに挑んでくる』 「やめといた方が…」 『知りてぇんだシゲムラの本心を』 「本心…??」 どうやったらそんなに強くなるんだよ 『シゲムラ…俺と戦ってくれ』 「あぁ」 シゲムラは構え方からして周りとは違った 俺のパンチは全部回避していた 『強いなシゲムラ』 「小さい頃から格闘訓練ばっかしてたからな」 『お前の母ちゃん大変だな』 「母さんじゃない」 『じゃあ父ちゃん??』 「父さんは知らない。物心着いた時から1回も会ってない」 シゲムラは攻撃をしてこなかった ずっと俺の攻撃を避けてるだけだった 『じゃあ、誰に教えてもらったんだよ』 「ナカヤマ大佐に教えてもらった」 『頭脳と戦略に長けているナカヤマ大佐!?』 「そうだよ。まぁナカヤマ大佐の元を去る前ボコボコにやられたけどな」 『ナカヤマ大佐と親戚なのか??』 「ちげぇ。行き場のない俺を拾ってくれた優しい人だよ」 『去ったってどういうことだ??』 「質問ばっかじゃねぇか。もう終わらせていいか」 『去ったってどういうことだこれに答えてくれたらいい』 「ナカヤマ大佐の期待には応えられないそう思って出ていった。で、無許可で訓練生に立候補した」 『じゃあ戦士になったら気まずいな』 「そうだな」 この後逆に清々しいくらいボコボコにされた 「カミジ大丈夫か?」 『サクライ…』 「シゲとやってたでしょ!!」 『あぁおかげでシゲムラの事しれた気がする』 「強いよなシゲは俺なんか到底追いつけないよ」 『サクライだって格闘得意そうな感じだったけど』 「戦士だった兄ちゃんとよく戦ってたんだ!!もちろん勝ったことなんて無いけどね!!だから実戦って言ったら聞こえいいかもだけど…経験があったから」 『俺も頑張らなきゃだな』 シゲムラにも色々あるんだな 俺らには計り知れない何かを背負ってるのかもしれない
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