浪人

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 某月某日  彼は両親から、「落ちたこと時代は残念だと思うけど、役立たずなんだからこれからの人生よくよく考えたら?」  と告げられた。就職試験に落選したことが彼の両親の元に伝わっていたのだ。  自分から両親に対して就職試験の事は何も話していないのだが、表情でなんとなく察知したのだろう。  「もう勝手にしていいよ」  「わかった」  勝手にしていいという言葉を聞き、彼の脳内には就職浪人が過った。  「もう一回挑戦してやる」  一年後  彼は就職浪人し、見事昨年落ちた会社からの内定を得た。昨年落ちたを得た会社からの内定を見ると、心の中から「浪人してよかった」という気持ちが溢れるのだ。無事内定を得たからこそ、浪人に対する後悔など彼の中にはないのだ。  
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