《第》《壱ノ爪〜《屍喰らい》

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そうして…全ての始まりを告げる…空が深淵に染まる頃…ヒトヒラの花びらが夜空に咲いて…淡い哀しみとなって…盟悌門(めいていもん)の奥深くへと…浸透して行った。そこから見える…深い月が水面を照らす様に…隠世の内側に怨念という名の…悪意が渦巻いて…溶け合ってゆくっ!!? そして…鬼龍院の耳に…そうした一報が届く頃…とある青年は…とんちんかんな推論を広げ…狐眼の男を大いに笑わせていた。 ??「はっははははっ(笑)!!?そんな訳あらへん何で?成宮はんが犯人なんや?藤堂はん?」藤堂「ですからさっきも言いましたよね?成瀬さんっ!!?絶対彼がやったんです。」成瀬「ないないっ(笑)!!?成宮はんは白や?それにこの事件はボク等の管轄や?部外者は」 成瀬「口…挟まんとってくれるか?」藤堂「部外者って何なんですかっ!!?」藤堂「一応ボクも刑事ですよっ!!?」成瀬「やとしても管轄が違う…それはボク等の管轄や?わかるな?藤堂はん?」成瀬と呼ばれた男はそう言うと…少し目を見開いて…真剣な眼差しを向けるっ!!?
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