《第》《壱ノ爪〜《屍喰らい》

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遠く藤堂の耳にまで伝わっており…成宮と関わった者が…理由も無く…失踪していると言う…噂まで流されていた始末である。だがそうした…事実は存在せず…現実はただの《子供》たちが流した小さなデマ話だった。きっかけは…近所に住む… 三軒茶屋の子供が…容姿と顔立ちの整った成宮に嫉妬心を募らせていた事だ…。というのも…三軒茶屋の店主の子供である…小夜叉には…2つ上の幼馴染がおり…その幼馴染が密かに想いを抱いていたのが成宮敬斗だったのだ…。 その為…嫉妬心に狂った少年は…成宮を陥れる為に様々な噂を流していた…。その噂は…小さな物から大きな物まで…大小様々で…店に訪れる客1人1人に突拍子も無い話しを繰り広げていたのである。そして…そうした小さな噂は…隣町に 住んでいた藤堂の耳にまで入り馬車に乗って…この街に《赴任》してくる最中も同乗した少年に聞かされていた。もちろん…最初は信じて居なかった…藤堂だが…一連の神隠し事件が起きた事により…その小さな《噂話》を信じる様になったのだ
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