八蓉

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八蓉

 数多(あまた)ある国々からすれば、ほんの小さな国『八蓉』。  中央の宮廷を囲うように国の重要機関や市場が配置された中央都市が存在し、そして更にその周りに均等に配置された八つの小国から成る。  第一小国から第八小国までそれぞれに君主が存在し、中央の宮廷にはこの八蓉の皇帝が存在する。  各小国にも外廷(君主の公務の場)と内廷(君主の私的生活の場)と、後宮(宮廷の女性の生活の場)が存在し、そこに従事するためには難関の採用試験に合格する必要がある。  皇帝は世襲制によって継承され、8つの小国の君主の決定権も持つ。  指定された君主は3年以内、もしくは18歳になるまでに外廷、内廷、後宮の人材を揃え、就任時に総入れ替えをする。  有能な君主であれば継続指定され、没するまで小国を治めることもある。  後宮は正妃、四貴妃、美妃、宮妃、采妃、側女と6つの位制度(※)から成り、特に四貴妃はその中から正妃を選ぶため、最難関の試験となる。  文武はもちろんの事、家柄や出自、容姿、舞踊や縫製などの実技も判定の対象となった。 (※あくまで『八蓉』の制度です。中国王朝を参考にしていますが実在しません)
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