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いにしえの山頂噴火
紀元前二百年頃。
巨大な山の麓には、竪穴式住居が点在しており、住居の近くには田畑が広がっている。
もくもくとした雲があるものの、空の大半は青く、太陽が顔を出している。天気がいいからか、外には多くの人が出歩いている。農作業を行う者、狩りに出かける者等、様々だ。
そんなふうに人々がいつもと変わらない生活を過ごしていた時のことである。
「ん?」
「なんだなんだ?」
大地が揺れ始めたのである。
揺れは次第に大きくなっていく。
「うわーっ!!」
「逃げろおぉーっ!!」
当時の人々に地震、あるいはこれに相当する言葉があったかどうかは知らないが、それはともかくとして、人々は恐慌に陥った。
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