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入学式パニック!
カーテンの隙間から朝の日差しが差し込み、鳴り止まない時計がピピピ…と音を立てながら俺の眠りを妨げる。
…今日は休みじゃなかったっけ?
眠気眼のまま時計を見ると、もうすぐ学校の授業が始まる時間……
「…て、やっば!今日入学式じゃん!?」
今日は英才教育の名門である男子校『朧宮学園』の入学式である。
俺、夏希 光はある理由で2年生という友人関係の出来上がりつつある微妙なタイミングでこの学園に転入する事になった。
「月はなんで起こしてくれなかったのさ!」
この学園は相部屋の寮付きで、同室の叶雪 月とは幼少期のある時期まで同じ施設で育った。
…けど、今はそんな悠長に思い出に浸る余裕もなく、たまたま近くに出していた半袖の制服に着替え家を出る。
「ちょっと位いいかな、反則しちゃえ!!」
俺はいつも持ち歩いている釘を変形させ電動ローラを“創り”電源を入れ加速させる。
「おりゃー!!!…って、やばっ!スピード出すぎ…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!?」
俺にはちょっとした能力があり、鉄やアルミ等の金属やそういった工業系の物体を別の物体に創り変えることが出来る能力がある。
そして、俺はこの能力を『機械創造』とよんでいる。
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