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どんどんと山を登っていると、途中の小屋の前に、小さな太ったおじいさんがいました。
「おじいちゃん何してるの?」ソングちゃんは言いました。
「対戦相手を探してるんです、はい」
「なんの対戦相手を探しているの?」
「将棋の対戦相手が欲しいんです、はい」
「僕が将棋できるよ」ワルツくんが言いました。
「一緒に将棋してくれますか?はい」
ソングちゃんとワルツくんはお母さんに金のどんぐりを持って帰る約束を思いだしましたが、ワルツくんが
「僕がおじいちゃんと将棋をするよ」と言いました。
「私がきっと金のどんぐりをとってくるからね」とソングちゃんは言いました。
「ありがとう、ありがとう、一緒に将棋してくれるのです、はい」
髪の毛の抜けた頭に手を当てておじいちゃんはニコニコでした。
「何かモンブランかシュークリームでも食べながら、将棋をしましょう、はい」
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