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ソングちゃんとワルツくんという仲の良い兄妹がいました。とっても仲のいい兄妹でいつも、どんぐり遊びばかりしていました。
「ソング、ワルツ、裏山に金のどんぐりと銀のどんぐりと普通のどんぐりがあるから取ってきて」お母さんが言いました。
「わかったよ!」二人は元気に言いました。
「でもね、そう簡単には行かないのよ。山には行手を阻む鬼がいてね、邪魔をするの」お母さんは心配です。
「僕らはいつもどんぐり遊びで鍛えているから、大丈夫だよ、お母さん」ワルツが言いました。
「そうだよ、お母さん、ピッカピカの金のどんぐりをちゃんと持って帰ってくるから、待っててね!」とソングちゃんが言いました。
裏の山に二人はどんどんどんどん分け入っていきます。分かれ道がありました。
「お兄ちゃん、こっちなのかな」ソングちゃんが右の方を指しました。ワルツくんは耳をすましましました。
「こっちだな」そう言ってワルツくんは右の方をさして歩き始めました。
「何聞こえたの?」
「生きてきた中で一番幸せで、ちょー気持ちいいって聞こえた」ワルツくんは真面目に言いました。
「なんか変なの!」ソングちゃんは笑いました。
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