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「旺志さんに探し出してもらえた私は幸せ者だね。今日だって、こんなに幸せな気持ちにしてもらえてるんだもの」
旺志さんが今夜プレゼントしてくれたダイヤのネックレスに触れながら瞳を緩めれば、彼が私の頬に手を添えた。
「来年のこの日は、もっと素敵な記念日にする。だから、ずっと俺の傍にいて」
「うん」
私が頷いたのと同時に、唇が塞がれる。
キスが贈られた唇に甘い熱が灯り、あっという間にくちづけが深くなっていく。
ベッドに雪崩れ込んだときには、もう旺志さんのことしか考えられなくなっていた。
「真白、愛してる」
「私も……愛してるよ」
愛なんて知らなかった私は、もう彼のいない日々なんて想像もできない。
甘い夜に溶けながら、白んでいく思考で旺志さんとの未来に思いを馳せる。
来年も彼と一緒にいられると信じていた。
ふたりでいればなにも怖くないと思っていた――。
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