そこに山があるから

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西暦3000年、私達は温暖化による海面上昇、地殻変動、休火山爆発などさまざまな 人類の危機があったが瞬間移動という手段で 乗り越えてきた。 数ある書物やサイトの中で誰が読んでくれるかは分からないがとにかくその術を記しておこうと思う。 ※※※※ 我々がそれらを乗り越えるまでには物理的研究が数多く行なわれてきた。 災害時どのような悪路でも移動出来るクルマの開発、水陸両用車、電子による瞬間移動の試み、四次元への移動など国防庁が大学、企業に働きかけて研究が行われたが実用までには至らなかった。 しかし、人類の危機は意外なところから光を見出した。 2045年、瞑想研究家、片山洋氏によって瞑想による三十センチほど瞬間移動が実現可能になった。 これは人類にとってとても大きな一歩で後々の発展に大きな役割を担った。 瞑想による瞬間移動のコツは彼いわく「出来ると思えば出来る」だそうだ。 そのことがマスコミに大々的に報じられて瞬間移動の研究が盛んに行なわれた。 その結果、一年後には瞑想研究家による「瞑想指定」と呼ばれる概念が500メートル前後の避難所への移動は老若男女問わず移動可能になった。 これにより地震、津波などの災害避難がスムーズに行なわれ、災害時の死者の数が激減した。 「瞑想指定」による移動は距離に限界があってどうしても1キロ以内が限界だった。 2050年真田源内氏は「自由瞑想」という概念をメディアに発表した。 これは今まで500メートル以内が災害時誰もが使える瞑想限界値という観念を打ち破り 個人の能力における自由な瞑想による自由な距離設定を可能にし、1024メートルという記録を出した。 真田氏は「自由瞑想で距離を稼ぐには体力、精神力を鍛えなけならない」 彼は仲間を集い「自由瞑想クラブ」を立ち上げた。 彼の狙いは 1、あらゆるジャンルのスポーツ選手を集らせてどの分野の能力が「自由瞑想」に向いているか試す。 2、人が競うほど距離が飛躍的に伸びる可能性。 3,集団で思念したほうが記録がでやすい。 と考えたのだ。
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