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「あっ…ッぁっ……」
自分の下で淫らに甘い声を漏らす様子を遠山瑞希はどこか冷めた目で見ていた。
体は快楽に支配されていても、どこかでそれを傍観しているだけの自分がいる。
まるで第三者にでもなったかのように、なんの感情も湧いてこない。
ただ性的欲求を満たすためだけ、本能だけでの行為をしている自分が汚らしく思える。
「…はっ、ん……みず、」
押し上げるような律動を与える。
彼女の体から溢れ出す蜜はとても熱く、中はヒクヒクと小さく動いていた。
「も、イキそ…っ」
焦らすようにして自分を抜くと、夏山詩織は不満そうに顔を歪めた。
友達以上の気持ちも愛情もまったくないけど、反応してくれるたびに自分の存在意義を実感するようで嬉しくなる。
「イキたい?」
「ん、だから……」
「いいよ。イカせてあげる」
底意地悪く微笑み、蜜が滴る部分を舌先で転がすように強く吸いついた。
詩織は体をびくつかせて、また艶やかな声を部屋中に木霊させる。
我慢も限界になると、シーツを強く握りしめて高みへと体を持っていく。
「やっ、もう……あぁあっ!」
果てたのを見て妖しく笑い、まだ敏感になっているところに強引に押し込むと快楽の渦に溺れていった。
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