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怪獣大暴走
洗濯の山。家事の山。掃除の山……。それぞれの山がある。
「よしっ、奇麗に片づけして完璧にするぞ!」
俺は意気込んでスタートさせた。洗濯は回して太陽の光を浴びさせた。夕飯は今日、夏なので野菜カレーを作ろうと思う。チキンにサラダも添えた。
掃除は掃除機をかけてから拭き掃除をしっかりとする。――完璧だ。我ながら順調である。だがしかし。
ガチャリと音が鳴ったかと思えばドタバタ駆ける音。子供たちが帰って来たらしい。
「ただいま~、メシできてる?」
「お父さんお腹空いた! あ、この匂いカレーだ!」
「カレーやった~!」
兄妹揃えて三人とも汗だくでびしょびしょだ。せっかく拭き掃除をしたのに台無しである。
「はいはい。カレーあるからよそうぞ。ほら、みんな席着いて」
「はーい!」
子供たちが手を挙げて手を洗い、洗濯物を放り投げて席に着いて食事をした。
干されている洗濯物……また追加で山が増えた。
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