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「ただいま〜」 部屋に入るなり いつしか真島くんは "おじゃまします"ではなく "ただいま"と言うようになっていて それだけ ウチに来ることが 真島くんの中で当たり前になっていて 安らげる場所になっていることが幸せに思えた。 「あ、良かったら先にシャワー浴びてて?服用意しとくから」 「では、お先に」 「うん」 彼が浴室に 行くのを確認して クローゼットから 真島くんの着替えを準備して 脱衣所に置き夕食の準備へと取り掛かる。 真島くんと 付き合い始めて半年が経った。 最初は こんなにも若くて イケメンで仕事もできる彼から 喪女と呼ばれる 何の取り柄もない地味な私が好きだと 告白された時は何かの罰ゲームかなと疑ってしまった。 .
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