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彼の 後ろに膝立ちをして ドライヤーで濡れた髪を乾かす。 「真島くんって、猫っ毛だね」 「そうなんですか?」 「多分ね」 髪の毛が細くて 柔らかくて ふわふわして指通りがいい髪。 自分が直毛だから ふわふわな髪質が少しだけ羨ましく思う。 「さくらさんの手、優しいですよね。」 「そう?」 「はい、優しいさくらさんの手で髪の毛を触られるとすごく気持ちいいです」 私よりも 背が高い真島くん。 いつもは 彼を見上げているせいか こうして上から見る真島くんは 普段見慣れないせいかいつも以上にドキドキする。 .
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