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「幸せです」 「え、髪乾かしてるだけだよ?真島くんってばオーバーすぎだよ」 「いえ、それだけじゃなくて。こうして、さくらさんと一緒にいれる時間が、すごく幸せだなって思って」 真島くんは サラッと私のことを 喜ばせるような言葉を言ってくれて そのたびに私の胸の鼓動は 早鐘のように高鳴り音を立てて加速していく。 「は、はい、終わり!」 「クスッ、ありがとうございました」 髪を乾かし終わり 立ちあがろうとした瞬間 グッと腕を引かれバランスを崩した 私の身体は倒れ込むように真島くんの膝の上に座らされた。 「え、な、なに?」 いきなりのことに 驚く私をよそにニコニコ笑顔の真島くん。 .
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