8/10
前へ
/84ページ
次へ
「幸せなのは俺だけですか?」 「え?」 「会いたいって思うのも、触れたいって思うのも俺だけですか?」 さっきまでの ニコニコ笑顔は一変して しゅんとした寂しげな 表情へと変わりそう聞いてきた真島くん。 「ち、違うよ!私だって、会いたいって思ってるよ!今日だって、迎えに来てくれてすごく嬉しかったし、だから……っ」 私の 言葉を遮るように 真島くんは優しく私の頬に 触れたあと唇にそっとキスを落とした。 「好きです、さくらさん」 「わ、私も、真島くんのことが……好き、だよ」 「……このまま、さくらさんを抱いてもいいですか?」 「……え?あっ!」 気づくと 私の身体は 床に寝かされていて 私の上にいる真島くんは ペロッとワザと見せつけるように 舌なめずりをしながら不敵な笑みを浮かべていた。 .
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

89人が本棚に入れています
本棚に追加