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し、しまった! また うまいこと 真島くんに流されて 気づいたらこんなことに!! 「だ、ダメだよ!」 グッと 彼の胸辺りを押して 距離を取ろうとするけれど 私の抵抗も虚しく不敵な笑みのまま 私の手に触れた彼はそっとキスを落とした。 「何でダメ?」 「だ、だって、ご飯……」 「相変わらず真面目だね、さくらさんは。本当は、さくらさんだってこの先を期待してるんでしょ?」 「ち、ちが」 「素直じゃない口は、塞いでおこうか」 「え、ま、待っ」 最初は 優しく触れるだけのキス。 けれど 次の瞬間には 真島くんが主導権を完全に握り 私はただただ彼のキスに応えるのに必死で 与えられる甘い快楽に身を委ねるしかできなかった。 .
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