3

2/12
前へ
/87ページ
次へ
「真島くん、朝だよ起きて」 「……ん〜」 次の日の朝。 朝が苦手な真島くんの 身体を優しくゆすって起こす。 「さくらさんが」 「ん?」 「おはようのキス、してくれたら起きます」 「な、何言っ」 真島くんの唐突すぎる 言葉にボッと顔が赤くなる。 昨日の夜は あんなにも何度も何度も さくらって呼んでたのに いつものさん付けに戻ってて、切り替えがすごいな…… 「はーやく、キスしてください」 「だ、だから」 「ん、起きますよ。さくらさんがキスしてくれたらですけどね?」 「……も〜っ」 いつになっても 慣れない真島くんとのこういうやりとり。 年上らしくキリッとしていたいのに なぜか真島くんの前ではどうもうまくいかない。 .
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

91人が本棚に入れています
本棚に追加