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「いつみても、さくらさんの料理は食欲そそりますね」 「ふふっ、ありがとう。今日はね、真島くんが好きな甘い味付けの卵焼きとお味噌汁もわかめと厚揚げだよ」 「本当ですか?嬉しいです、ありがとうございます」 朝ごはんを 机に並べていると スーツに着替えて やってきた真島くんのネクタイが歪んでいた。 「ネクタイ、歪んでるよ」 小さく 微笑みながら 彼のネクタイを 整えているとギュッと抱きしめられた。 「ねぇ、さくらさん」 「ん?」 「俺たちの関係、いつまで周りに内緒なんですか?」 「いつまで、って……」 「俺、さくらさんは俺のだって周りに言いたくてたまらないんですけど」 .
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