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そう
言いながら
私を抱きしめる腕に
ギュッと力を入れた真島くん。
「……自信、なくて」
かたや
人気者で
期待のホープと呼ばれた彼と
喪女と呼ばれ
何一つとして秀でたことがなくて
存在感の薄い私なんかが
真島くんの彼女ってことに今も自信が持てない……
「俺、年下で頼りないかもしれないけどさくらさんのこと守りますよ?」
真島くんの
気持ちはすごく嬉しいし
こんな
私のことを
好きだと言ってくれることも
守ると言ってくれることも心強いし信じてる。
でも
どうしても皆の前で
彼の隣に堂々と立てない私がいて
「……ごめんね。ダメな彼女で……」
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