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「平井は自分に自信がないから何を言っても無駄だろうけど、多分、メガネをやめて髪型とメイクでだいぶ印象変わるわよ」
「そ、そうですか？」
「ウチの姉がメイクアップアーティストとして働いてるから、今度やってもらう？」
「か、考えておきます……」
変わりたいって
そう思ってるはずなのに
いざ変わるとなると
昔からなぜかいつも私は尻込みをしてしまう……
こんなことくらいで
ウジウジしてる間に真島くんに
愛想尽かされたら
どうしようと不安に思う反面
どうしても最初の一歩がなかなかうまく踏み出せない。
「真島くーん」
「！！」
不意に
聞こえてきた
女子社員が
真島くんのことを呼ぶ声。
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