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「……すみません、さくらさん。少しだけ我慢してくださいね?」 「え?きゃっ」 私の耳元で そう囁いた真島くんは 次の瞬間、私のメガネを外し ギュッと思いっきり身体を抱きしめた。 「……悪い、邪魔したか?」 「いや、大丈夫。」 ドキドキと 高鳴る胸の鼓動。 いくら メガネを外していて 周りが見えないとはいえ 人前で抱きしめられる恥ずかしさと 私だってバレたらどうしようって 不安が一気に押し寄せてきて複雑な感情が私の中で交差する。 .
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