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髪型と 化粧が変わるだけで 自分的には見えてないから どう変わったのかはわからないけれど それでも なんだか 魔法にでもかかったかのように 自分に少しだけ自信が持てたような気がして 御伽話の中のお姫さまも きっとこんな気持ちだったんだろうなって思った。 「今度は姉にしてもらうといいよ。プロだし私より、もっともっと可愛くなれるよ?」 「ありがとうございます」 「でも、メガネなしで大丈夫なの?」 「な、なんとか。とりあえず、部署まで頑張って行ってみます。」 壁伝いに ゆっくりと歩きながら 記憶を 辿りながら 部署へと向かっていると どこからかヒソヒソと聞こえてくる話し声。 .
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