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「真島くん!!」 「あ、さくらさん!!」 私の 姿を見るなり まるで 子犬が 飼い主の元へと 駆け寄ってくるかのように尻尾を 振りながら笑顔で私の元へとやって来た真島くん。 ……可愛いな。 「迎えにきてくれたの?」 「はい、丁度、仕事が終わったところだったので。それよりさくらさんは、もういいんですか?」 「……え?あ、うん。やっぱり私、ああいう雰囲気苦手で抜けて来たの。……それにどうせ、私がいてもいなくても変わらないと思うし……」 きっと 私が帰ったことに 誰ひとりも気づいてはいないし もしかしたら 私が参加していたことにも 気づいていない可能性だってあるから…… .
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