7/10
前へ
/86ページ
次へ
「……そ、そっか。あはは、やっぱりそうだよね」 「……」 「私なんかに、似合うわけないよね……」 今にも 瞳から 溢れそうになる 涙を必死に堪えながら ポケットから メガネを取り出しかければ 目の前には顔を歪め下を俯く真島くんの姿があった。 そんな顔を 真島くんにさせてしまうほどに 私の変わった姿は似合ってなかったんだ…… 「ご、ごめんね、不快な気持ちにさせて……。」 「……」 「……私、仕事に戻るね?」 あれから ひとことも発さない 真島くんをその場に 残し私は走って部署へと向かった。 .
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

91人が本棚に入れています
本棚に追加