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「……嫉妬、しました」 「え?」 「さくらさんの可愛い姿は俺だけが知ってるはずだったのに、他の人も見たことが悔しくて……」 口元に手を当て下を俯き 拗ねたようにそう言った真島くんが たまらなく可愛くて愛おしくて 気づくと彼のことをギュッと抱きしめていた。 「さ、さくらさん!?」 「……ばか。ずっと、不安だったんだからね」 「すみません……」 「自分に自信持てなくて、少しでも真島くんの隣にいても恥ずかしくない女性になりたくて私、頑張ったのに……」 「バカなのは、さくらさんの方ですよ。変わらなくても貴方は立派な女性ですよ。俺は、今のままのさくらさんが好きです。だから、無理して変わらなくてもいいんです。今のままの、ありのままのさくらさんのまま俺の隣にいてください」 「真島くん……」 優しい 真島くんの言葉に 涙が次々と流れてきて止まらない。 .
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