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「相変わらず、耳が弱いんですね」 「わ、わかってるならやめてよ」 「嫌です。だって、耳を責められて真っ赤になるさくらさんは弄りがいがありますからね」 「っ」 そう言った真島くんは 子供のように悪戯な笑みを浮かべていて そんな 表情にすら 私は胸をときめかせ 胸の奥がきゅんとしてしまうんだ…… 恋は盲目。 まさに その通りだと思う。 最初 告白されたとき 真島くんの言葉全てが嘘くさくて 疑ってばかりで 信じることすらしなかったのに 今は彼の言葉を疑うことすら 忘れてしまうほどに彼の言葉を信じているんだから…… 「可愛い」 「もう、やだぁ……」 .
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