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「大丈夫ですか?」 「え?」 「……いえ、ずっと難しい顔してて、顔色も悪いし、もしかして、昨日の居酒屋のことですか?」 あれから 準備をして家を出た私たち。 会社に 近づくにつれて だんだん顔色が悪くなる 私に気づいた真島くんはそう声をかけてきた。 「……バレちゃったな、って思って」 昨日 真島くんが 居酒屋に私を 迎えにきてくれたおかげで 無事に 話し合いをして問題を 長引かせることなく 解決することができたことと引き換えに 私たちの 関係が会社の人たちに バレてしまったってことで 私の中で新しい悩みの種がひとつ増えていた。 .
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