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喪女だとか ふざけたこと言って さくらさんのことイジってたくせに 彼女が 化粧して変わった瞬間 コロッと態度変えてバカみたいに 尻尾を振る様は側から見てて本当に滑稽だった。 人は 見た目じゃない。 俺は 彼女の中身を知って 彼女のことを好きになった。 今まで 出会った女性の中で こんなにも心が綺麗で 自分のことよりも他人のことを考える人は他にいない。 「なあ……」 「ん?」 「……飲み会に行かないでって言ったら俺、嫌われるかな?」 「は?」 俺だけの さくらさんだった。 俺だけが 彼女の良さを知っていて 可愛さだって俺だけが知っていたのに…… .
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